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冬鏡

category: 黒山羊  

 薄暗い部屋で、2人の男がテーブルをはさんで向かい合っていた。彼らの向こう側にはデスクがあって、開いたままのノートパソコンが、青白い光を放っている。それがこの部屋の唯一の光源のようだった。
 身体を後ろに反らし 「先月さあ」と左の男が口を開く。
「更新するって言ってたじゃん? あくまでも更「新」とか言って?」
 それを聞いた右の男の顔がこわばる。よく見ると、どういうわけか2人の男は同じ顔をしていた。違うのは右の男はどこか居心地の悪そうな様子でいるのに対し、左の男は意地の悪いにやにや笑いを浮かべていることだった。
 ばつの悪そうな右の男が口を開く。
「いや、なんかあの後、忙しくて……」
「だけど読んでくれてる人もいるわけでさ、しかも上げる予定だったの後編だったよね? 楽しみにしてた人も少なからずいたんじゃないの? いやいなかったとしてもさ、短編なりなんなり上げればよかったじゃん」
「まあ、そうなんだけどさ……」
「なんか乗り気になれなかったと、うん分かってるよ。俺もさ、終わったことをとやかく言うつもりはないけど、やっぱり罰は必要だと思うんだよね。自戒の意味も込めて」
 右の男はびくりと震えたが、上ずった声で答えた。
「何をすればいい?」
 左の男が待ってましたとばかりに口を開く。
「とりあえず先月と今月の分の短編2本と例の後編、それと書こうとしてる長編の序章あるんでしょ? ある? よし、じゃあその4本を上げようか」
 右の男が逡巡ののちに「分かった、やるよ」と呟く。
「よーし、言質がとれたね。じゃあさっそく、ほら今日、更新日だから、なんかあるでしょ? なに? TAのやつなら? あー、あれね! じゃあそれにしようか」
 左の男が突然こちらに向くと、にやにや笑いのまま話しかけてくる。右の男はパソコンに向かった。
「はい、というわけで今月はTAで書いた短編を上げます。お題は『冬』『花』『紅葉』。いつもとは少し趣向の違う話になってますが、楽しんでいただければ幸いです」
 
 

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