おおお・・・・・・こんな時間制限つけて何かを書くなんて
時間にルーズな加賀としては頑張った。二窓でミニゲームしながらやったからちょっと1時間オーバーしたが、そこんところは太平洋のごとき広い心で見過ごしてやってほしい。


というわけでタイムアタック。
お題「恋愛モノ・甘いもの(シュークリーム)・ポリ袋」



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テーマ : 自作小説    ジャンル : 小説・文学
2010_06_22


小さな塀の隙間から いつもは見えない柴犬が 黒い鼻先を覗かせている
その横を 風を切って通り過ぎる。

きれいな喫茶店の入口で 長い手足をしたクモが せっせと巣を張っている
その下を 知らぬふりして通り過ぎる。

シャッターを切りたい衝動。
じっと眺め尽くしたい衝動。

でもいつも、
時間に追われてその場を去るの。

もったいないな。

今、
この時にしか出会うことのできない一瞬
もう二度と出会えないかもしれない一瞬


惜しい 惜しい


ああ、もうあの一瞬は遥か向こう

ほんの一瞬
その瞬間に髪を引かれた。


テーマ :    ジャンル : 小説・文学
2010_02_05


 Side B

 微妙に曇った空の下、僕は薄汚れた壁と向かい合う小さな背中をぼんやりと見つめていた。
 園長からの依頼で美術部が動物園の壁画を描くことになり、水野に付き添って平日の動物園に来ているのだ。ここに来るのはこれで三度目になる。三回とも水野の付き添いであって、個人的にここを訪れたことは一度もない。園内はいつも通り閑散としており、その清々しいまでの人気のなさからは地に着いた哀愁のようなものが漂っていた。休日に来たこともあるが客の入りは似たようなもので、視界に入るのは人生に疲れたような飼育員と、何かを悟ったような、お世辞にも生き生きしているとは言い難い薄汚れた動物たちだけだ。それは閉園していない方が不思議なくらいの閑散ぶりで、ここに来る度に僕は大きく溜息をつく。
テーマ : 自作連載小説    ジャンル : 小説・文学
2009_12_16


 Side A    

 三十階はあろうかという高層ビルの前に俺と乙輝は立っていた。通常の箱型とは違い、全体が微妙な曲線を描いたその建物は無駄に広い敷地に意味不明なオブジェまで配置して、訪れる者に一種の感嘆と惨めさとを与えている。中にいる連中はこの立派な建物の中で働いているというだけで自分達はいわゆる勝ち組だと錯覚するに違いない。

 ことの始まりは三日前にさかのぼる。
テーマ : 自作連載小説    ジャンル : 小説・文学
2009_11_18


 今日もお気に入りのマウンテンバイクで学校へと向かう。
 歩いて二十五分かかる道のりも、こいつを使えば十分とかからない。一応校則違反なので、オレはいつも学校から百メートルくらいのところにある高木の家に愛車を置かせてもらっていた。
 高木の隣りの家にはとても奇麗なお姉さんがいる。色白で細くて、俺が挨拶すると控え目に頭を下げるようなかわいらしい人だ。
 しかし、高木の家に泊まったときに嫌でも聞こえてくる彼女の声は、およそそんな可憐さを想像させるものではない。近所中に聞こえるような大声で「くたばれクソジジイ!」などと叫びながらガラスが割れる鋭い音が聞こえてくるのだ。最初はそれがあのお姉さんの声だなどとは夢にも思わなかったが、長年隣に住んでいる高木がそう言うのだから間違いないだろう。
 そのお姉さん、今日は二階の窓から机や椅子を放り投げていた。あの細い腕のどこにそんな怪力が隠されているのだろうか。高木家の車庫にマウンテンバイクを停めながら窓を見上げているオレを見つけると、彼女ははっとしたように部屋の中へ消えてしまった。

テーマ : 自作小説    ジャンル : 小説・文学
2009_10_20


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